ユニークユーザーを集計する時の注意点
みなさんはWEBの状況を知るのにどんな数字を気にしていますか?
Google AnalyticsではCV数,CVR,PV,UU,Session数などいろいろな数字をみることができますがその中の一つにUUつまりユニークユーザー数という指標があると思います。
この数字が高ければ基本的に自分のサイトに訪れている人が多いという判断ができます。
もちろん参考にしているよ!という方にお聞きしたいのです。あなたは本当に意図しているユニークユーザー数をみることができていますか?と。
今回はGoogle Analyticsでの計測の仕方について紹介しますが、他の分析ツールを使っている方も同じ問題を実は持っているかもせいれません。
WEB担当の方やデータ分析を担当している方にぜひ一度読んでいただきたいです。
ユニークユーザーとはなにか?
ユニークユーザーとはどういう意味か。これは知っている人も多いと思います。これはある期間中にそのサイトあるいはページを訪れた人数のこと。
つまり、ある期間中に同じ人が何回か同じサイトやページに訪れてもその数はカウントされないことになります。
ユニークユーザーの落とし穴
ユニークユーザーを見ればどのくらいの人が自分のサイトやページに訪れているのかがわかるので、ECサイトなど運営している側からするとかなり気にしてみたい数字の一つと言えるでしょう。
しかし、ユニークユーザーにも落とし穴があります。
それは集計期間です。集計期間が異なるとユニークユウーザーの数にズレが生じてしまう問題です。
具体的に見ていきましょう。例えばAさんは4月と5月中に1回ずつECサイトで買い物するために訪れたとします。
集計するときに04/01~05/31の期間で集計したとします。この場合は上で説明したようにユニークユーザー数には1カウントしかされませんね。 しかしどうでしょう?04/01~04/30と5/01~05/31の期間の2回に分けて集計を行い、それを4,5月の分析データとしてみると、このときは2カウントされてしまうのです。
集計期間をわざわざ2回に分ける必要がないじゃん!と思ったかたは大丈夫なのですが、実は現場では、定期レポート作成などのために1ヶ月ごとにデータを集計する場合がありますよね。
このときは上のようなズレの問題が生じてしまうのです。この方法だと同じ人が04/30と05/01に1度ずつ訪れたとしても別ユーザーとしてカウントされてしまうのです。
これでは正しいデータを集計できているとは言えないですよね。
どのように集計すればよいか
上のような問題はユニークユーザーだけでなく他のデータでも起こりえることだと思います。
そこでどのようにデータを集計すればよいのか考えてみましょう。
皆さんのサイトでは一度訪問したユーザーがどのくらいの期間を空けて再訪したときにユニークユーザーとして認めますか?
Amazonなどの小売りECサイトでは短期間で違うものを購入するために訪れることもあるので、比較的短く設定してもよいと思われます。
逆に、引越しサイトなどは一回頼むとあまりそのサイトは使わなくなることが多いと思うので、比較的長めに設定してもよいかと思われます。
つまりサイトによってユニークユーザーの定義をしっかり決めて決めた期間できちんと集計することが大事なのではないでしょうか?